2002/11/20 14The single individual


昔は、神話・宗教・御伽噺(おとぎばなし)等があって、
子供に経験的・神秘的に道徳を教えることが出来たが、
神が死んだ今(特に日本には宗教観が無い)、それは不可能となった。

しかし、これはチャンスである。

中東の戦争などを例に見ても分かるとおり、
人類はもう既に神を捨てなければならなくなってきている。
(生まれてからずっと、信じつづけていた、自分の知識の基礎とも言うべき神を
否定するのだから、それは並大抵の努力ではないと思う。
でも捨てなければいけないと思う。)

しかし、神を捨てると、社会秩序が低下する。
「何故、人を殺してはいけないのか」を、理性で理解する必要がある。
しかし、今の日本において人々は、それを教わる機会を確実に与えられているわけではない。

だから、「何故、人を殺してはいけないのか」「何故、物を盗んではいけないのか」
「何故、人々は協調する必要があるのか」を、もっと具体的に教える必要がある。

その為には、倫理、道徳の授業の充実と、また、小学生からは「たのしい法律」のような
具体的に「何故人間は社会を形成しているのか」を教える時間が必要であるかもしれない。

道徳=思いやりの心を育てる
倫理=物事を順序立てて考える力を育てる
法律=協調(協力)する力を育てる



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