2002/11/15 9


新しい時代の教育では、倫理や道徳の時間にて、
「話し合いのなかで、否定をするときには、相手自体を否定しないように、相手の意見を否定してみよう。」
という具体的な言葉を手に入れて、教えることになるでしょう。

色々な議会の持ち方があり、現在では多くのテーブルにて戦いのような方式にて議論が行われていますが、
本当は、ある集合体の全体としての能力が、その要素である各個人が持てる能力の限界を超える為には、
個人同士は同目的にて同一化されなければなりません。
自分の意見を通せなかった者が「負け」てはいけないということに気づかなければいけません。
(理想を言えば、大抵は意見を通した者が特定の報酬を受けるべきではありません)

そのために確認すべきいくつかのチェックポイントがあります。
括弧内は覚えやすいように要約した名称です。

1、興奮せず、落ち着いて相手と対話し、自分の意見を伝える能力(対話力)
2、相手の意見の核心を理解し、相手がなぜその意見を導き出したのかを分析する能力(理解力)
3、自分の意見を訂正したり、追加する能力(昇華力)
4、相手が意見を訂正し、昇華する時に、相手を尊重する能力。(協調力)
5、より優れた答えを導き出す能力(全体力)

これらが満たせているか、自分で常に確認すると良いと思います。
また、上記のチェックポイントにて、モノ・人・団体・国家など、全ての関係において、評価しあってみましょう。
いわば自分世界人事です。
更に、環境をどのように調整すれば、上のポイントを満たす者を
生み出すことが出来るのかを考えることが重要です。
また、これらのポイントを理解せず、興奮したり、理解しようとしなかったり、
自分の意見に固執したり、相手を傷つけたり、よく考えなかったりする者には、
それが何故、あさはかな行為であるのかを理解させる必要があります。

昇華:情念などがより純粋な、より高度な状態に高められること
集合体:アツマリ



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